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リウマチの患者さんのためにAdvice

リウマチとは、どんな病気ですか?

 リウマチとは、手や足、肘や膝等の関節が腫れたり痛くなったりして、進んでくると骨、関節が破壊されてくるやっかいな病気です。

リウマチはどうして起こるのですか?

 人間の体には、自分自身を外敵(細菌など)から守るという仕組みがあります。これを免疫と言います。
この自分を守る免疫が、自分を外敵から守るのではなく、自分自身を攻撃して来て、主として関節をやっつけるもので、免疫異常により起こる病気です。

リウマチの原因は?

 関節リウマチの原因は、現在のところはっきりとは判っていません。
或る体質に何らかのきっかけが重ねって免疫異常、即ちリウマチが発生するものであろうと言われています。然し、そのきっかけは、はっきりせず体調不良やストレス、喫煙、その他挙げられていますが、リウマチは遺伝する病気ではありません。

どの様な症状、診療があるのでしょうか?

  1. 関節の腫れ、痛みが主症状です。
    左右同じ様に症状が現れる事があります。
  2. 起きた時、手を動かしにくい、足が動かしづらい事があり、これは朝のこわばりと言います。
  3. 体の疲れやすい、だるいといった症状がみられる事があります。

正しい診断

 治療の第一歩は、正しい診断をしてもらう事です。その為には発症の状態、今までの症状や治療の経過、それに現在の病状を医師に詳しく説明しましょう。
医師にレントゲンや、血液の検査等を含め、正しく診断してもらいましょう。

リウマチの進行

 リウマチは関節を包んでいる滑膜に始まり、軟骨から骨へと進んで行きます。その速さは、人によりまちまちです。軟骨や骨は一度破壊されると、もとに戻す事は出来ません。その為、早期に診断し、関節の破壊を防ぐ事が治療の第一目標となっています。

リウマチの治療

 薬物療法には、以下のものがあり、他に手術療法、リハビリテーションがあります。

(薬物療法)
  1. 非ステロイド性消炎薬・・痛みがやわらげる
  2. ステロイド薬・・炎症を抑えて、痛みをやわらげる
  3. 抗リウマチ薬・・免疫の異常に作用し、進行を抑える
    現在、薬物療法の最も大切なのは此の抗リウマチ薬です。これは免疫の異常に対して働くものや炎症のもとになるのを抑える事がありますが、副作用等の関係から誰にでも使えるものではなく、主治医とよく相談して下さい。
    a)免疫調節薬 リマチル、シオゾール、アザルフェジン他
    b)免疫抑制薬 メトトレキサート等
    c)生物的製剤 サイトカイン阻害薬、T細胞阻害薬等


(手術療法)

 滑膜切除術、関節固定術、関節形成術、人工関節置換術等、患者さんの状態に合わせて、患者さんの苦痛除去や日常生活動作の向上を目指して方法を選択しますので、主 治医に相談し、納得のいくまで話し合い判断しましょう。

(リハビリテーション)
 リウマチは薬で痛み等の症状が軽くなっても、関節や筋肉の働きが悪くなる事があります。これを防ぐのがリハビリテーションです。
 医師とよく話し合い、自分に合ったリハビリを行い、日常生活動作の機能をあげるように頑張りましょう。

患者さんの心構え

  1. 続けて治療しましょう。
    リウマチは非常に長期にわたる治療が必要な病気です。一時的に症状が軽くなっても治ったのではなく、休憩して又悪くなる時の力をたくわえています。
    勝手に止めない事が大切です。

  2. 自分勝手な治療はいけません。
    リウマチは、こうすれば治る、これを使用すれば治る等と云う正体のの判らない治療法や薬が氾濫(はんらん)しています。そんなものはありませんので必ず医師に相談して下さい。

家庭での注意

  1. 強い作業や運動は避けなければなりません。然し、適度な運動や作業は、体の状態に合わせて行ったほうがよく、医師と相談して下さい。

  2. 精神的な安静と保つ事が大切です。いらいらしたり、暗い気持ちにならない様に、明るく朗らかで楽天的に暮らす様心掛けましょう。

  3. 食事はタンパク質の豊富なカロリーの高いものを取り、塩分の多い食べ物はさけたが良いようです。

  4. 自分の体に目を向け、なんでもないと思うような事でも、次の診察の時に詳しく医師に話しましょう。リウマチの治療の中核をなす、免疫抑制薬、生物学的製剤の治療をうけている人は特に重要です。

(2015.03)


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