人間の関節は、ごく普通に生活している人でも、1日に10万回近く動かされています。しかも膝関節は、体重を支えたまま曲げ伸ばしするため痛みがおこり易く、膝が痛いのは日常生活で不自由なものです。これから膝関節の病気特に変形性膝関節症について説明しましょう。
このように膝関節は色々なものがお互いに助けあってスムーズな動きをしているもので、この中のどれが悪くなっても痛みがおこったり、がたまったりするものです。この他にも腰や足のほかの部分が悪くても膝の痛みをおこすことがよくあります。従ってX線検査や、血液検査や、時には関節にクスリや空気を入れてしらべる関節造影、関節の中を直接に見る関節鏡、CT検査、MRI検査等を行い総合的に診断し、治療を行います。
関節は1日10万回近くも動いているといいましたが、私達の関節は痛みもなく、ぎくしゃくせずスムーズに動いています。それは関節の中のや軟骨の働きによって非常に摩擦が少なくなめらかになっているからです。
しかし私達の関節も、いつかはすりへり表面がいたみ、安定性や動きが悪くなる運命を免れることはできません。
このような状態になった関節を、変形性関節症といいます。この病気は、悪性のリウマチや癌のように、関節がどんどん破壊して使えなくなるということはありません。
長い間に次第次第に少しずつ悪くなっていくものです。
治療には、大きく分けて次の2種類あります。
人間誰でも生きている限り老化がおこってくるのは免れることはできません。今まで述べたことをよく理解し、関節が老化し悪くなっていく速さを、出来るだけおそくするように努力し、大切に使い痛みのない生活を送るように、私と一緒に努力しましょう。
手術によって関節を生きかえらせることができる場合は、老人といえども元気を出して、自分の関節の働きをとりもどすように頑張りましょう。
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