膝の水はぬいたからといって、くせになるものではありません。
関節に色々な原因で炎症がおこり、その結果痛み、膨れ、発熱等の症状の1つとして膝に水が溜まります。
関節に炎症がおこったのは、関節に火災(炎症)が発生したと考えて下さい。炎症(火災)がおこれば、自己で治そうという体の反応がおこります。火災であれば、消防自動車が集まって水をかけての消化作業を行い、周りは水浸しになります。即ち、自分で治そうという働きの結果、膝(火災現場)に水が溜まったと考えて下さい。
従って、火災(炎症)がおさまれば、消防隊は引き上げます。即ち、炎症がおさまれば、水も溜まらなくなるわけです。膝に水が溜まるのは、以上の説明の通りです。関節の水をとった為に、「癖」になったのではなく、病気がなかなか頑固だという事がお判りになったと思います。
膝の水をぬくのは、色々理由はありますがその主なものは、
次の3つの理由です。
その@ | 膝に水が溜まるのは、「膝の痛い患者さんのために」のその(1)の書いているように、色々な病気(原因)で水が溜まります。そこで、関節の水を採取してその性状を調べることによって病気の診断をしたり、その病気の程度、状況を知る事が出来ます。 |
そのA | 膝の水が大量に溜まっている状態が長期間続くと、丁度風船を大きく膨らました状態を続け、その後空気を抜いても風船はもとの大きさまで縮まらず、ダラッとシワシワになるのと同じように、関節を取りまく関節の袋や靭帯が伸びて、関節の機能に悪い影響を与える心配があるので、適時水を採ります。 |
そのB | 関節内に治療の為、お薬を入れる時、関節内にあまり水が多いと薬が薄められ、効果があがりにくいと考える場合、水を採ります。 |
体の運動不足にならないよう、歩くのはいいことですが、膝に水が溜まる程の炎症のある膝には良いとは言えません。膝関節への負担を少なくし、足の筋力を強くするような運動を心掛けましょう。
プールの中で胸までつかって歩くのは水の浮力が働いて、膝への負担が軽くなるのでおすすめです。}
その他、どんな運動が良いか、診察の時にご相談下さい。
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